「陛下のおっしゃる通り、わたしは傷物です。ですから、けっして陛下に迷惑をかけるようなことはしません。置いていただけるのでしたら、ここでひっそり働くようにします」

 男性に媚びるような器用なことは出来ない。誠心誠意お願いするくらいしか出来そうにない。

 だからそうした。頭を下げ、切々と訴えた。

「ほう。おれに泣き言を連ね、同情してもらおうというのか? レディ、そうとう厚顔なようだな」

 国王は、即座に反応した。言葉に嘲笑を添えて。