「悪かったな」

 いじられてイジイジしている国王は、やはりごつ可愛い。

 いじる双子といじける国王が可笑しくて、おもわず笑ってしまった。

 そのわたしの笑い声に、三人が弾かれたようにこちらを見た。

「も、申し訳ありません。笑うところではないですよね?」

 謝罪しつつも笑いが止まらない。

 双子も笑い始めた。

 そして、国王も。

 しばらくの間、四人で笑い続けた。