「陛下。国王であり将軍であるあなたが、レディに対してそのようなひどい仕打ちをするなどとは」
「陛下。それでなくとも、あなたは他国に評判が悪いのです。やはりそうか、なんて思われてしまいますよ。って、もう思われていますね」

 わたし自身がどうなっているのか推察している間でも、パーシーとチャーリーは国王を責め続けている。

「わかっている。レディには申し訳ないが、おれには必要ないのだ」

 国王は、ごつい顔を振りながら何度も同じことを言う。