「ここは、どこなのですか? あ、すみません。答えられない質問でしたね」

 軍の施設に違いない。

 だったら、機密とかあるはず。

 好奇心というほどではないけれど、不安なこともあってつい尋ねてしまった。

「ここは、わがオーディントン国軍でもかなり規模の大きい駐屯地のひとつです。国境に近いので、他国から攻め入られた場合には、この駐屯地に駐屯している大隊がすみやかに対処することになります」

 チャーリーが答えてくれた。

(大隊がすみやかに対処する……、ね)

 さすがはオーディントン国の軍。強さに自信があるのが感じられる。