「それはすごい。レディ、おめでとうございます」
「レディ、すごいですね。おめでとうございます」

 すぐによろこんでくれたのは、当然のことながらヴィクターではなくパーシーとチャーリーだった。

 そして、ヴィクターは当然よろこんではくれない。いつものように鼻を鳴らしただけだった。

 キャロルは、そんなヴィクターの不機嫌かつ不愛想な様子などお構いなしに事細かに勝負の詳細を説明した。

「わおっ! では、彼女たちを油断させまくり、疲れさせての勝利というわけですね」
「作戦勝ちというわけだ。それでもやはり、すごいことにはかわりありませんよ」

 チャーリーとパーシーは絶賛してくれている。