『うわああああああっ! 彼女が来てくれた。帰って来て一番に会いに来てくれたぞ。これは、おれのことを少しは気にかけてくれていると思っていいのか? それにしても、あいかわらず可愛すぎる。癒されたぞ。疲れが一気にふっ飛んだ』

 あいかわらず彼の「真実の声」が流れ込んでくる。

「ヴィクター様、失礼いたしました。その、ヴィクター様や皆様がご無事で安心いたしました」

 黙っていればいいのに、うれしさでつい口に出してしまう。

 自分の勝負のことも心配だったけれど、やはり出撃した彼らのことが心配でならなかった。いくら最強の軍とはいえ、やはり無事な姿をこの目で見るまでは気になって仕方がない。