(いえ、ちょっと待って……)
考えてみれば、わたしは人質みたいな存在よね? そのわたしがいるのに、平気でオーディントン国に侵入するなんて……。
(ああ、そうか。わたしって人質じゃなかったわ。生贄だった。すでにヴィクターに煮るなり焼くなりされているんだから、元夫がわたしのことを気にかける必要なんてないわよね)
苦笑するしかない。
結局、二度に渡る勧告は無視された。
帝国軍は、進軍の速度を緩めようともしない。
考えてみれば、わたしは人質みたいな存在よね? そのわたしがいるのに、平気でオーディントン国に侵入するなんて……。
(ああ、そうか。わたしって人質じゃなかったわ。生贄だった。すでにヴィクターに煮るなり焼くなりされているんだから、元夫がわたしのことを気にかける必要なんてないわよね)
苦笑するしかない。
結局、二度に渡る勧告は無視された。
帝国軍は、進軍の速度を緩めようともしない。

