「ヴィクター様、ご心配いただいてありがとうございます。ですが、ヴィクター様。いま、わたしはこれ以上ヴィクター様にご心配いただかなくていいようにがんばっているところなのです。みっともないところを見せない為にも努力を続けますので、どうかあたたかい目で見守って下さい」

 彼を見上げ、全力でお願いした。

 わたしもあとにはひけない。こうなったら意地でもやり通さないと。

 正直なところ、ほとんどやけっぱちになっている。