「レディ、いかがでしたか?」

 お腹がいっぱいすぎる。

 なにせバスケットに入っていた食べ物すべて平らげてしまったから。

 背中を座席の背にあずけ、一息ついた。

 そのタイミングで、金髪碧眼の美貌が馬車内をのぞきこんできた。

 その間も馬車は走り続けている。