よりいっそう特訓が激しくなった。

 心も体も限界を超えている。限界を超えたら、きつさやつらさや苦しさがなくなった。それらがなくなると、なにか一線を越えてしまったような恍惚とした気持ちになる。そして、なにがあっても負けない気がしなくなった。

 無敵になった気がしている。

 いまのわたしは、まさしく無敵である。

 基礎体力は備わった。基礎体力どころか、ありあまるエネルギーに満ちている。気は充実し、血はたぎっている。

 そんな状態で臨んだのが、剣の練習である。