たしかに、わたしがどうのこうのという点においては怪し気である。自分で言うのもなんだけど、じつに胡散臭い。

 しかし、である。

 パーシーたちの様子をよくよく観察してみると、勘のいい人なら気がついていてもおかしくない。

 双子たちは、あれだけ誹謗中傷をし合っているわりにはなにかとひっついている。

 わたしが彼らのことに気がついたのは、「真実の声」の力がきっかけだった。しかし、それ以降意識して彼らを観察すると、たしかにそれっぽい挙動をしている。

 例えば、ひどい言葉の応酬のわりには目がやさしかったりしている。

 わたしでもそう見えるのだから、付き合いの長いキャロルやヴィクターなら気がついていてもおかしくない。