説明する際、信憑性を持たせる為にわたしの力の話をした。正確には、生家アンダーソン公爵家に受け継がれている能力のことをである。

 ほんとうのこと、つまり「真実の声」のことは伝えなかった。きっとひかれると思うから。それに、わたしに心を読まれているようで気味悪がられるだろうし、わたしに心を読まれているようなものだと思えば気持ちのいいものではないはずだから。

 そこは適当にぼかしつつ、うまく伝えられたと思う。

 双子たちは、じつはそれぞれ愛し合っている。その恋心が成就出来るよう手助けをしたい。

 ようはそれが伝わればいい。