「ビアトリスさん、アイリーンさん。よろしくお願いします。あなた方を失望させない程度には、抵抗出来ればと思います」

 ちゃんと彼女たちに応えないと失礼に当たる。

 だから、いま思いついた抱負を宣言しておいた。

 すると二人は長い睫毛の目を見開き、同時に笑った。それから、背を向けて出て行った。