「ちんちくりん。わたしは、ビアトリス・レッドグレイブ。あなたを血祭りにあげるつもりだから忘れないで」
「ちっちゃいの。わたしは、アイリーン・レッドグレイブ。ビアトリスの妹よ。あなたに消えてもらうつもりだから忘れないで」

 彼女たちも自己紹介をしてくれた。しかも抱負まで打ち明けてくれた。さらには、手を差し出してきた。

 彼女たちと握手をしつつ、内心で驚きを隠せなかった。

 彼女たちが律儀に自己紹介してくれたことが、ほんとうに意外だった。