古からの約束の為、かならずや自分たちのどちらかが正妃に、どちらかが側妃にしなければならないということ。その為にもわたしを脅威とみなし、排除するということ。それが、彼女たちの生家レッドグレイブ家の令嬢の務めだということ。

 以上を留意してもらい、けっして邪魔だてはしないでいただきたい。

 双子姉妹は、彼女たちの主張をそう締めくくった。

 彼女たちは、ヴィクターにというよりかはわたしに挑戦状を叩きつけたといって過言ではない。

 即座に反応したのは、パーシーとチャーリーだった。