『ダメだダメだ。ビアトリスに王座簒奪などという危険なことをさせてたまるか。彼女には、愛とやすらぎこそが似合っている。許されるならば、そんなくだらない野心やしがらみを捨て、二人で静かなところで愛し合いたい』
『アイリーンにそんな殺意や野心は似合わない。公爵令嬢にさえ生まれなかったら、穏やかで愛に満ちた一生をすごせるはずだったのに。いまからすぐにでもおれがそうさせてやりたい。このまま手を取り、逃げだしたい。そして、彼女に愛され、彼女を愛してすごしたい』

 パーシーとチャーリーの赤面ものの「真実の声」が流れこんできた。