「人間って、ほんとうのことを言われたら怒るんですよ。いまのあなたのように。知っていましたか?」
「チャーリー、おれにケンカを売っているのか?」
「陛下にケンカを売る? おれは、あなたの副官であり側近のひとりですよ。そんなわけあるわけありません」

 チャーリーは、長椅子で優雅に足を組みながらにこやかに言った。

(チャーリー、陛下の言う通りよ。わたしでもあなたが陛下にケンカを売っているとしか受け止めようがないわ)

 彼らの関係性をちょっとだけ疑ってしまった。

 もう何十度目かしら?