わたしが彼に表向きはすげなくされてもめげずにスキンシップを取るのが、いまは楽しくて仕方がない。

 噂にきいていた「野獣王」の真の姿を、お茶目で可愛い本性を知ってしまってから、彼にしだいに惹かれている自分にイヤでも気付かされる。彼に興味を持ってしまったのだ。

 彼に構ってもらいたいと願い、彼に想ってもらいたいとも望んでいる自分がいる。

 自分自身の変化が一番の驚きである。