「レモネードも美味しいです」

 酸っぱさとほんのわずかな甘みがある。さっぱりするのもあり、あっという間に飲み干してしまった。

「わおっ! そんなによろこんでもらえてよかったです。ねぇ、陛下?」
「ほんと、よろこんでもらえてよかったです。レディ、ケーキもレモネードもおかわりしていただいていいですよ」

 チャーリーとパーシーは、美しい顔に全力で笑みを浮かべている。

「ふんっ! ケーキやレモネードくらいでおおげさな」

 そして、ヴィクターは腐っている。