「バカバカしい。なぜおれがいっしょに行かなければならないのだ?」

 ヴィクターは、即座に拒否した。

「陛下、いいじゃないですか」
「そうですよ、陛下。そうだ。みんなで行きましょう。親衛隊の隊員たちも喉が乾いているでしょう。ねぇ、隊長?」

 チャーリーに続いてパーシーが言い、親衛隊の隊長ロビンに目配せをした。

「ああ、喉がかわいてたまらん。レモネードが飲みたいなぁ」

 ロビンの答えは、台本を読んでいるような棒読みだった。