「はい」

 反射的に返事をしてから慌ててしまった。

 男性用の夜着を着用したままであることを思い出したのである。

「レディ、パーシーとチャーリーです。お目覚めになられたようですね。よろしければ、昼食を運ばせますが」

 扉の向こうから、パーシーの声がきこえてきた。

(やはり昼をすぎていたのね)

 夢を見ることなく長時間眠っていたのだ。それだけ眠ったら、心も体も頭もスッキリするはずである。