「あはは……ば、馬鹿かも。いやー、方向音痴なもので……。」
うちの学校、私立四十万学園は珍しすぎる体型を取っている学校。
中高一貫なのは普通……なんだけど、そこに大学も加わってくるというなんとも面倒なもの。
一般的にはあり得ない。物理的に中高大一貫校なのは。
けどこの学園の理事長が、ずっとそうしてみたいって駄々をこねたらしくて……今に至る。
理事長曰く、『大学生が近くに居てくれたら、中高生たちの刺激になると信じている。』かららしい。
大学はすぐ近くにあり、ちょっと長い渡り廊下で繋がっている。
たまにふらっと大学生が先生に会いに行ってたり、生徒に勉強を教えているところを見る。
「……あなた大学生なら、何で高校の制服着てるんですか。コスプレですか?」
「違いますって! ……ちょ、ちょっとした事情があって着てるだけでコスプレとかしてるわけじゃ――」
「まぁいいや、んじゃさっさと行きますよ。」
「え!? ちょっと待ってよ……!」
焦った声を出す彼を無視しながら、早足で渡り廊下まで移動し始める。
うちの学校、私立四十万学園は珍しすぎる体型を取っている学校。
中高一貫なのは普通……なんだけど、そこに大学も加わってくるというなんとも面倒なもの。
一般的にはあり得ない。物理的に中高大一貫校なのは。
けどこの学園の理事長が、ずっとそうしてみたいって駄々をこねたらしくて……今に至る。
理事長曰く、『大学生が近くに居てくれたら、中高生たちの刺激になると信じている。』かららしい。
大学はすぐ近くにあり、ちょっと長い渡り廊下で繋がっている。
たまにふらっと大学生が先生に会いに行ってたり、生徒に勉強を教えているところを見る。
「……あなた大学生なら、何で高校の制服着てるんですか。コスプレですか?」
「違いますって! ……ちょ、ちょっとした事情があって着てるだけでコスプレとかしてるわけじゃ――」
「まぁいいや、んじゃさっさと行きますよ。」
「え!? ちょっと待ってよ……!」
焦った声を出す彼を無視しながら、早足で渡り廊下まで移動し始める。

