私と零斗が復縁して、週明けの月曜日。
朝、零斗と私の自宅から一緒に出勤した。

土曜日、中村春馬と一緒の所を見られ修羅場になり。
歪んだ形で復縁した、私と零斗。

あの後、中村春馬を追い返すような形で帰すと、私は零斗に連れられ、零斗の自宅に着替え等を取りに行った。
そして、零斗は土曜日からずっと私の部屋に居る。
その間、何度も零斗に抱かれた。
私から中村春馬の痕跡を消すように、何度も何度も。

零斗のマンションよりも私のマンションの方が会社から近いからか、もう自分の自宅のマンションには当分帰るつもりがないみたい。

零斗と居ると本当に息苦しい。
私よりも零斗の方が苦しそうなのに、私から離れない。

「近いうちに、部屋探しに行こう。
ワンルームじゃ、二人だと狭いから。
この辺り家賃高いけど、二人ならなんとかなるよね?」

会社に着く前に零斗にそう言われ、曖昧に頷く。
付き合って二年。
同棲も半同棲もしなかった私と零斗。
お互いに友達と遊ぶ時間や一人の時間を大切にするタイプなので、週一くらいで零斗が私の部屋に泊まりに来たり、その逆だったりの関係。
会社で毎日顔を合わせていたから、それくらいがちょうど良かった。

でも、もうそんな関係には戻らないだろう。

「これからはずっと一緒に居ようね。とわちゃん?」

本当に、零斗は常に私の側にいる。
少しでも目を離したら、私がまた中村春馬と浮気すると思っているのだろう。