〇草原
  太陽が照り付けている。林がある。
  なぎさがいる。セーラー服姿。泥だらけ。アリシアがいる。黒いローブを着ている。赤いウエーブヘアで、長い。馬がいる。
  ゴブリンの集団、トロルの集団、栗お化けの集団がいる。
  アリシア、馬へ歩く。アリシア、馬に乗る。
アリシア「なぎさ、私の後ろに乗るんだ」
なぎさ「えええええええ」
  アリシア、微笑む。
アリシア「安心しろ」
なぎさ、モノローグ「なぜかこの人にそういわれると、安心なんだよね」
  なぎさ、馬におそるおそる近づく。なぎさ、馬に乗る。
アリシア「しっかりつかまれ」
なぎさ「はい」
  なぎさ、アリシアにつかまる。
  アリシア、手綱を持っている。
  アリシア、馬を走らせる。

〇草原
  アリシアとなぎさを乗せた馬が走っている。

〇海辺
  がけっぷちがあり、そこにメルヘンチックなお城がそびえたつ。魔王の城である。
  アリシアとなぎさを乗せた馬、止まる。
  アリシア、なぎさを振り返る。
アリシア「ついた。魔王の城だ」
なぎさ「ええええええええ」 
  がけっぷちに魔王の城。
  なぎさ、魔王の城を見る。
なぎさ(魔王というより、白雪姫でも住んでそう)
なぎさ(でもよかったあ。もっと怖いとこかと思った)
  アリシアと、なぎさの乗った馬が動く。

〇がけっぷちの魔王の城前
  がけっぷちに魔王の城。城の周りに城壁。
  なぎさとアリシア、馬に乗っている。
  なぎさと、アリシアの乗った馬止まる。
  黒いローブに黒いフードをかぶったものが来る。黒いローブを着たもの、フードを取る。短髪の女性、15,6くらい。
短髪の女性「アリシア様」
アリシア「ああ」
短髪の女性「お馬を」
アリシア「ああ」
  アリシア、馬を降りる。
アリシア「なぎさ」
なぎさ「あ、うん」
  なぎさ、馬を降りる。短髪の女性、馬の手綱を持つ。短髪の女性去る。
アリシア「行くぞ」
なぎさ「うん」
  アリシア、歩いて行く。なぎさ、歩いて行く。

〇魔王の城の門前
  城壁が張り巡らされている。
  お城の門。両側に門番の若い男性二人。
門番A「アリシア様」
アリシア「うむ」
門番B「(なぎさを見て)その方が・・・・・・」
アリシア「そうだ。魔王陛下の新しい花嫁、原宿なぎさ様だ」
  門番A,B、かしこまる。
門番A「お初にお目にかかります」
なぎさ「は、初めまして」
門番B「初めまして」
なぎさ「初めまして」
  門番A,B、なぎさの顔をまじまじとみる。
なぎさ、モノローグ「男の人にこんなにまじまじと見られるの初めてえ」
門番A「茶色の髪、茶色の目」
門番B「茶色の髪、茶色の目」
なぎさ(それ、さっきモンスターにも言われたあ。確か茶色の髪で茶色の目だったら、人間だったんだよな。この世界では茶色の髪で茶色の目だったら、人間ってこと。この人たちは魔族なんだよねえ。モンスターは人間は敵って言ってたな。でもアリシアさんは高位魔族はあいつらとは違うって言ってたし。でもなあ・・・・・・)
門番A「なんとお美しい」
なぎさ、モノローグ「え、美しい」
なぎさ、モノローグ「今までかわいいって言われたことはあるけど、美しいって」
門番B「うん」
門番A「こんな美しい淡い茶色の髪、初めて見た」
門番B「ほんと」
  なぎさ、照れる。
門番B「それに茶色い瞳、お美しい」
門番A「ほんと」
なぎさ「えええええええええ」