ジオはステラの手をとってうつむきがちな彼女の顔を覗き込んで見上げた。嫌われていないならば、夫婦の距離を縮めてみたかった。


「触らないから、ベッドで一緒に寝てもいい?

あ、嘘。手は繋ぎたい……それ以上何もしないって俺のこと、信じてくれる?」


はじかんだジオがくれた下からおねだり目線に、ぶわっと気持ちが高まるステラはキスされた首を縦に振った。


(暗殺したら、一緒に寝ることになってしまった)


ステラが暗殺に大失敗した夜。

二人は初めて一緒のベッドで、手を繋いで眠った。ジオは一睡もできなかったが。