5時半、改札口の前に蓮が現れた時どれほど安堵した事だろう。

昨日のままの服装で、どこにいたのかなんて聞けやし無いし、咎めるなんて出来やしない。

ただ、来てくれた事を心配して駆けつけた社長と共に安堵した。

その日から、俺と蓮の関係が大きく変わったのは否めない。

これまで俺は、蓮を従えていると思っていたのに、程よく動かされていたのはこの俺の方だったのだ。