誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)


「心菜!!」

急に後ろから名前を呼ばれて、心菜が振り返る。が、早いか手首を掴まれ引っ張られる。

えっ…えっ!?

「こっち!!」
声の主に引っ張られるままに一緒に走る。

誰?何処に行くの?
と問うまでも無く…

頭には黒いキャップを深く被り、その背の高さ、長い足に見覚えがある。

蓮さん……!!

はぁはぁと息を切らせて心菜も無心に走る。

テレビ局の前の道を走り反対側の路地に入る。