「母が病気だそうですね。」
俺が淡々とした口調で話し出す。
父はハァーとため息を吐き、
「手術が出来るのに…嫌がっているんだ。」
この事ばかりは強気に出れず、ここに来て初めて親子らしい会話をする。
「僕が言ったところで母の意思が変わるとは思いませんが、話して見ようと思います。」
父は蓮がそう静かに言い放ったところに、小さな希望を見出す。
「本当か!?洋子にとってお前は唯一無二の存在だ。お前からの言葉は無視できない筈だ。」
父はそう言う。
「そうでしょうか…?母は自由奔放で子供の頃から、俺を置いてふらっと居なくなるような人でしたから、親子の情があるとは思えませんが。」
と、苦笑いをする。
「洋子は最近、お前の物ばかり収集している。ファンクラブにも入っているし、コンサートにも何度となく行ってる筈だ。」
父からそんな事を聞かされて、多少なりとも驚きを隠せないでいる。
「それは…知りませんでした。」
父と絶縁してから、母とも一度も会っていなかった。息子に対する愛情は無いものだと思っていたから…。
あの人も同じ、感情を表に出す事が不器用なだけなのかもしれないと改めて思う。
「洋子さん、子供の頃から俺には蓮の事をよく聞いて来たよ。だから今も、逐一連絡がある。俺が蓮の情報を流していたのは洋子さんの方にだ。」
龍二がそう言ってまた、ニヤッと笑う。
「知らなかった…。」
「まぁ、北條家は俺から見るとみんな愛情表現が不器用で、もどかしい連中の集まりだ。
お前のお姫さんに向かう愛を少しばかり、親に向けたところで、減るような事は無いだろ。」
龍二にそう言われ、肩をトントンと叩かれる。
そうだな…知らないうちにちゃんと愛されていた事を今更ながら知る。
俺が淡々とした口調で話し出す。
父はハァーとため息を吐き、
「手術が出来るのに…嫌がっているんだ。」
この事ばかりは強気に出れず、ここに来て初めて親子らしい会話をする。
「僕が言ったところで母の意思が変わるとは思いませんが、話して見ようと思います。」
父は蓮がそう静かに言い放ったところに、小さな希望を見出す。
「本当か!?洋子にとってお前は唯一無二の存在だ。お前からの言葉は無視できない筈だ。」
父はそう言う。
「そうでしょうか…?母は自由奔放で子供の頃から、俺を置いてふらっと居なくなるような人でしたから、親子の情があるとは思えませんが。」
と、苦笑いをする。
「洋子は最近、お前の物ばかり収集している。ファンクラブにも入っているし、コンサートにも何度となく行ってる筈だ。」
父からそんな事を聞かされて、多少なりとも驚きを隠せないでいる。
「それは…知りませんでした。」
父と絶縁してから、母とも一度も会っていなかった。息子に対する愛情は無いものだと思っていたから…。
あの人も同じ、感情を表に出す事が不器用なだけなのかもしれないと改めて思う。
「洋子さん、子供の頃から俺には蓮の事をよく聞いて来たよ。だから今も、逐一連絡がある。俺が蓮の情報を流していたのは洋子さんの方にだ。」
龍二がそう言ってまた、ニヤッと笑う。
「知らなかった…。」
「まぁ、北條家は俺から見るとみんな愛情表現が不器用で、もどかしい連中の集まりだ。
お前のお姫さんに向かう愛を少しばかり、親に向けたところで、減るような事は無いだろ。」
龍二にそう言われ、肩をトントンと叩かれる。
そうだな…知らないうちにちゃんと愛されていた事を今更ながら知る。



