誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)

最後の仕事を終えてバタバタと家に戻る。

私は隠して置いたキャリーケースを取り出し出発の準備をする。

そして、悩みながら書いた彼への手紙とスマホとクリスマスにもらったネックレスをダイニングテーブルに並べる。

これで本当に最後なんだと、だんだん実感して来て涙が溢れてくる。

せめて最後に夕飯をと思いキッチンに立つ。

軽く食べられるおにぎりと煮物をラップに包み並べる。

蓮さんへのごめんなさいと、ありがとうを込めて。しばらく見つめて別れを惜しむ。

そして涙を拭いて、荷物を掴み、振り払うように部屋を後にする。
鍵は封筒に入れポストに入れ置いた。