誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)

ここに赤ちゃんがいる。

蓮さんと私の…赤ちゃん。

産みたい。

その思いで頭が一杯になる。
たとえ誰かに反対されようと絶対に手放したく無い。

そこに、迷いは無かった。

「心菜?…腹が痛いのか?」
探しに来た蓮さんの声で我に帰る。

「だ、大丈夫です…。今、出るから。」
慌てて検査薬をポケットに隠し、水を流してドアを開ける。

すぐ目の前に彼が心配顔で立っていた。

額に手を当てられて熱を確認され、抱き上げられる。
「朝食、買って来るからまだ横になってろ。」

さっきまで寝ていたベッドに逆戻りした。

「身体辛かったら今日ぐらいは仕事は休むべきだ。」
蓮さんはそう言ってくれるが、急の休みに対応してくれるスタッフが少ない事を知っているから、とても休みたいとは言い出せない。