誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)

そこからは与えられた快楽に翻弄されて、無我夢中で何度も意識が飛びそうになる。

蓮はいつだって優しく、心菜を思いながら忍耐強く寄り添い、何度となく高みに連れて行く。

何度したのか、今は何時なのか分からなくなるまで2人の時間は続き、心菜が我に返った時には窓の外が黒から段々と光がさして、白に変わって行く時間帯だった。

蓮の規則正しい呼吸を聞きながら、夢見心地で微睡むこの時間が1番幸せだと心菜は思う。

抱きしめられた腕の中、起こさないようにそっと向き合う。

いつの間に浴衣を着せてくれたのだろうか?
自分は半裸状態なのに…。

それが妙に嬉しくて可笑しくて、ふふふっと笑ってしまう。

すると突然きゅっと鼻を摘まれびっくりする。

「何、笑ってるんだ?」

「蓮さん…おはよう。もう、起きてたの?」

「ああ、心菜が起きるのを待ってた。
身体大丈夫か?どこか痛いところは?」

ううん、と心菜が首を横に振る。
少しだけ筋肉痛のような痛みはあるけど…
気付かれないように平気だと微笑む。

蓮は安堵した表情で、

「夢中になり過ぎて無理をさせた。
露天風呂でも入りに行くか?」

こういう日の朝の蓮は、一際優しく心配症だ。

「浴衣、着せてくれてありがとう。」
まだ、ぼぉーっとする頭で心菜はそう言う。

「風邪でも引かせたら俺のせいだ。」
そう言って、心菜をぎゅっと抱きしめる。

「…蓮さんの浴衣…探して来るよ。」
モゾモゾと動き出そうとするのに、蓮は離してくれない。

「蓮さん?…起きないの?」

「もう少しこのままで…。」