誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)


布団の中でしばらく熱を分け合いながら、自然な流れで浴衣の中に手が忍び込む。

心菜がビクッとしてしまうから、蓮が手を止める。
「手が冷たいか?」
蓮が心配して言うから、ううん、と心菜は首を横に振り、

「突然だったから、びっくりしただけ…。」

「なるほど…じゃあ、いつもみたいにキスからしようか。」

そう言う間に深いキスが降り注ぐ。

「……っあ……うん……。」

何度口付けを交わしても慣れる事なんて無い。いつだってドキドキして胸が張り裂けそうな程だ。

首筋をつたい下りて来た蓮の唇が、気付かないうちに乱された着物の襟元を吸う。

チクリと小さな痛みが走り、赤い花びらが舞う。
そっと緩められた帯を引き剥がされ、下着を取り払われて、心菜の柔らかな膨らみが露わになる。

小さな手元燈の明かりだけの部屋に、白く浮かび上がった肌がとても綺麗だと蓮は思う。

「綺麗だ、何度だって思う。
神聖な者を抱いているんだっていう、感謝にも似た感情が湧き上がる。」

蓮の言葉を大袈裟過ぎると思い、心菜は苦笑いする。

「神々しいほど綺麗なのは蓮さんの方だよ。」

程よくついた腹筋や厚い胸板は、もはや直視できないほどの色気が溢れている。

まじまじと見られると恥ずかし過ぎて、両手で隠す。
「隠さないで良く見せて。」
優しく解かれた両手は布団に縫い止められる。