「蓮さんのファンだって言う人、私の周りにも沢山いますよ。」
と一生懸命に励ますのに、
「一時的なものだろ。」
素っ気なく、まるで他人事のように蓮が言う。
「…結構シビアに自分の事を見てるんですね。私の友達は歌詞が凄く良いって褒めてましたよ。」
気休めにしかならないかもしれないけど、どこかで誰かが、蓮の歌を聴いて励まされたり、感動したりしているんだと心菜は伝えたい。
「そう言う心菜は俺の歌、聴いたこと無いんだろ?」
蓮が冷めた目で見てくる。
「すいません。未だに聴く機会が無くて…。」
「もしかしてスマホも持って無いのか?
今じゃ、スマホがあれば簡単に検索出来る時代なのに。心菜だけ時代錯誤してるな。」
「スマホくらい持ってます。
20歳の誕生日に兄が買ってくれました。
でもお恥ずかしい話し…電話とSMSのメッセージ以外使った事が無いんです。」
ネット検索の仕方が分からない訳では無い。
単に、蓮の事を調べるのが怖いのだ。
どれほど自分と違う世界に住んでいるのか知る事が怖くて、歌も聴けないでいる。
「あんなに便利なのに、活用しないなんて勿体無い。」
蓮が憐れんだ目を向けてくる。
「特に困ってないからいいんです。」
心菜は強がりを言う。
食事を食べ終え食器を片付けながら、心菜のお気に入りの屋上に2人で行く事にする。
最近の蓮は松葉杖も取れ、ぎこちないながらも右足を着けて歩ける様になって来た。
「リハビリも兼ねて階段で行く。」
蓮がそう言うから、
心菜は蓮を支える様に腕を肩に回す。
「年寄りじゃ無いんだから、そう言う介助は要らない。」
蓮がそう言い心菜は困らせる。
「それでは、何の為に私がいるのか分からなくなってしまいます。
それに、蓮さんは脳震盪を起こしているのでこの1カ月の間にもう一度頭でも打つけたら、命取りなんですよ。」
心菜が訴える。
「その細い腕で俺を支えられるのか?
心菜は俺の召使だろ。場所さえ案内してくれたらいい。」
「召使では無く介助人です。」
ムッとした顔を蓮に向けて来るから、可愛いくてつい揶揄ってしまう。
「そこは介助人じゃ無く、看護師だって言うべきだろ。」
蓮がハハッと笑う。
つられて心菜もそうでした。とふふっと笑う。
と一生懸命に励ますのに、
「一時的なものだろ。」
素っ気なく、まるで他人事のように蓮が言う。
「…結構シビアに自分の事を見てるんですね。私の友達は歌詞が凄く良いって褒めてましたよ。」
気休めにしかならないかもしれないけど、どこかで誰かが、蓮の歌を聴いて励まされたり、感動したりしているんだと心菜は伝えたい。
「そう言う心菜は俺の歌、聴いたこと無いんだろ?」
蓮が冷めた目で見てくる。
「すいません。未だに聴く機会が無くて…。」
「もしかしてスマホも持って無いのか?
今じゃ、スマホがあれば簡単に検索出来る時代なのに。心菜だけ時代錯誤してるな。」
「スマホくらい持ってます。
20歳の誕生日に兄が買ってくれました。
でもお恥ずかしい話し…電話とSMSのメッセージ以外使った事が無いんです。」
ネット検索の仕方が分からない訳では無い。
単に、蓮の事を調べるのが怖いのだ。
どれほど自分と違う世界に住んでいるのか知る事が怖くて、歌も聴けないでいる。
「あんなに便利なのに、活用しないなんて勿体無い。」
蓮が憐れんだ目を向けてくる。
「特に困ってないからいいんです。」
心菜は強がりを言う。
食事を食べ終え食器を片付けながら、心菜のお気に入りの屋上に2人で行く事にする。
最近の蓮は松葉杖も取れ、ぎこちないながらも右足を着けて歩ける様になって来た。
「リハビリも兼ねて階段で行く。」
蓮がそう言うから、
心菜は蓮を支える様に腕を肩に回す。
「年寄りじゃ無いんだから、そう言う介助は要らない。」
蓮がそう言い心菜は困らせる。
「それでは、何の為に私がいるのか分からなくなってしまいます。
それに、蓮さんは脳震盪を起こしているのでこの1カ月の間にもう一度頭でも打つけたら、命取りなんですよ。」
心菜が訴える。
「その細い腕で俺を支えられるのか?
心菜は俺の召使だろ。場所さえ案内してくれたらいい。」
「召使では無く介助人です。」
ムッとした顔を蓮に向けて来るから、可愛いくてつい揶揄ってしまう。
「そこは介助人じゃ無く、看護師だって言うべきだろ。」
蓮がハハッと笑う。
つられて心菜もそうでした。とふふっと笑う。



