「中に入ったら先にニット帽を買おう、
耳が冷たい。」
後ろから心菜の両耳を両手で温めてくれる。
「ありがとう。蓮さんは寒く無い?」
心菜は小声でそう言って蓮を見上げる。
「俺は心菜で暖を取るから大丈夫。」
蓮が満面の笑みで言うから、ドキンと脈が高鳴ってしまう。
こんな所で余り色気出さないで…と、思いながら心菜は慌てて目線を逸らす。
2人で入れば並んでる時間も至福のひと時だった。
芸能人の権力を使えば、もっと裏のルートで簡単に入れるはずなのに、蓮は敢えてそれをしなかった。
「蓮さんみたいな有名人が、こうやって普通に並ぶのって貴重ですよね。」
心菜がこっそりと蓮に言う。
「俺は普通の事がしたいんだ。
今まで出来なかった分、心菜とは出来るだけ普通でいたい。」
心菜は思う。
満員電車といい、コンビニといい、普通の人が日常的にする事を、してみたいと言う蓮さんは、いったい今までどんな生活をして来たのだろうと。
だけど未だ聞けずにいる。
「もしかして…水族館も初めて?」
こくんと頷く蓮に心菜は目を見開いて、驚きの顔を向ける。
「もしかして、遊園地とか動物園とかも行った事無いですか⁉︎」
驚き過ぎて敬語に戻っている事も忘れる。
「そのくらいは学校の遠足とかで行っている。
ただ、家族旅行とか…そういうのに無縁だったから…心菜より娯楽施設に行った回数は遥かに少ないと思う。
敬語…ペナルティ1だからな。」
ニヤッと笑うから、ハッと気付いて心菜は俯く。
歴代の彼女とも?
…そう聞きたかったけど寸でのところで止める。
こんな時にいらない嫉妬はしたくない。
と心菜は気持ちを切り替える。
「何?」
目敏く蓮が聞いて来るけど、何でも無いと首を横に振る。
30分程の待ちで館内に入る。
耳が冷たい。」
後ろから心菜の両耳を両手で温めてくれる。
「ありがとう。蓮さんは寒く無い?」
心菜は小声でそう言って蓮を見上げる。
「俺は心菜で暖を取るから大丈夫。」
蓮が満面の笑みで言うから、ドキンと脈が高鳴ってしまう。
こんな所で余り色気出さないで…と、思いながら心菜は慌てて目線を逸らす。
2人で入れば並んでる時間も至福のひと時だった。
芸能人の権力を使えば、もっと裏のルートで簡単に入れるはずなのに、蓮は敢えてそれをしなかった。
「蓮さんみたいな有名人が、こうやって普通に並ぶのって貴重ですよね。」
心菜がこっそりと蓮に言う。
「俺は普通の事がしたいんだ。
今まで出来なかった分、心菜とは出来るだけ普通でいたい。」
心菜は思う。
満員電車といい、コンビニといい、普通の人が日常的にする事を、してみたいと言う蓮さんは、いったい今までどんな生活をして来たのだろうと。
だけど未だ聞けずにいる。
「もしかして…水族館も初めて?」
こくんと頷く蓮に心菜は目を見開いて、驚きの顔を向ける。
「もしかして、遊園地とか動物園とかも行った事無いですか⁉︎」
驚き過ぎて敬語に戻っている事も忘れる。
「そのくらいは学校の遠足とかで行っている。
ただ、家族旅行とか…そういうのに無縁だったから…心菜より娯楽施設に行った回数は遥かに少ないと思う。
敬語…ペナルティ1だからな。」
ニヤッと笑うから、ハッと気付いて心菜は俯く。
歴代の彼女とも?
…そう聞きたかったけど寸でのところで止める。
こんな時にいらない嫉妬はしたくない。
と心菜は気持ちを切り替える。
「何?」
目敏く蓮が聞いて来るけど、何でも無いと首を横に振る。
30分程の待ちで館内に入る。



