誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)

その後は楽しい気持ちなって話しも弾み、少し離れたショッピングモールに到着する。

「ここって最近出来たばかりの所ですよね。
来てみたかったので嬉しいです。」
仕事終わりの疲れを忘れて束の間のデートを楽しむ。

今日の蓮さんは普段左右に分けてる前髪を下ろして、メガネをかけている。

服も大きめの長袖Tシャツに、黒のスキニーなデニムを合わせている。雰囲気がラフでいつもより幼く見える。

オーラは消せてないけど、テレビで見る北條蓮とはまた違う雰囲気を醸し出してるから、もしかしたら気付かれないかも。

そう思うと少しだけホッとして、手を繋いで歩いてもソワソワキョロキョロしなくて堂々と歩く事が出来る。

「あっ、このお店入ってるんだ。」
私は1人そう呟く。

お気に入りの犬グッズのお店を見つけてテンションが上がる。

雑貨や服にインテリア用品もあったりと、何かとこのお店で買っている。ただ、住んでいる街にはお店が無くて、ずっとネットでしか買った事が無かった。

入りたい。でも、こんな子供っぽい店、蓮さんには似合わない。
我慢、我慢…自分に言い聞かせる。

「この犬、心菜の部屋にあったな。」
それなのに、蓮さんが自然な感じで店の中に入ろうとするから戸惑ってしまう。

「えっ!蓮さん、入るんですか?」

「見たいんだろ?俺に遠慮する事は無い。」
そう言って、強引に手を引いて店の中に入って行く。

「でも、蓮さんにこのお店の雰囲気は違うから…申し訳ないです。」

「俺に合うか合わないかはこの際、関係ない。心菜が好きな物に興味があるんだ。
これとか心菜に似合いそうだ。」