誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)

月、火曜日と淡々と仕事をこなし、気付けはは水曜日。

本当にお泊まりになるのかな。
半信半疑ながら、一泊分の荷物を詰めて仕事に向かう。

思っていたより早く蓮さんに会えて嬉しい。

だけどお泊まりは…ちょっと気後れしちゃう。

嬉しいけど、どうしよう…の気持ちが行ったり来たりして、今日は忙しなく心拍数が上がってしまう。

お昼に蓮さんからメールが届く。

あれから、毎日決まってお昼頃に蓮さんがメールをくれる。

意外とまめな人なんだなと思って、ふふっと笑ってしまう。

「ここちゃん、どうしたの?思い出し笑い?最近、良いことでもあったの?」

高山先輩が、何かを察知して肘で突いて来る。

「い、いいえ。特に何も。」

「えぇー絶対怪しい。何かあったでしょ。
今朝だってスカート姿で可愛かったし、普段あんまりスカートなんて履かないでしょ。
私には隠せないよー話しなさいよ。先輩なんだからねー。」

高山先輩はサシ飲みに行ってから、何故か私の恋愛話しを聞きたがり、休憩時間が重なるたびに声をかけられる。

「特に何も無いですよ…。」
蓮さんとの事を話す訳にもいかなくて、その度とても困ってしまう。

多分、相談するにはとても良い先輩で、普通だったらいっぱい話したい事もあるけれど…。

「今日は社食?コンビニ行く?」

「えっと、社食にします。時間も無いので。」
私達、救急看護師はやっぱり毎日忙しく、呼び出されたらお昼だって切り上げて駆け付けなくてはならない。

九死に一生の現場だからそれは仕方のない事だけど。それでも、定時で帰れたりちゃんと週休2日休みを貰えるのは、ここの病院がとても良い環境なのだと言う事だろう。

救急は三勤交代制で、しかも、もしもの休みの時に常時、緊急対応出来る医者や看護師の登録もある。

そんな体制のおかげで、落ち着いて休みも取れるし、先生方も充分に休養が出来ている。