自国最強の騎士団長様は私が守ります。だって私、世界最強ですから!


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 結婚式

 厳かな雰囲気の中、リリアーヌは祭壇前までゆっくりと歩いていた。そっと上を見ると天井に描かれた美しい天使達が二人を祝福するかのように微笑んでいる。バージンロードをゆっくりと進むと、目の前の大きなステンドグラスから日の光が差し込み、神々しい雰囲気が広がっていた。そんな祭壇前で背筋を伸ばし凜と立つグランツ様の凜々しさに目を奪われる……格好いい。

 ダメよ。

 ここでフヌケタ顔を見せてはダメ!

 グッと体に力を入れる。

 真っ直ぐに前を向くと、ジッとこちらを見つめているグランツ様と目が合ってしまう。思わず恥ずかしさからそっと目を逸らしてしまった。

 そんなに見つめないで下さい。

 倒れてしまいそうです。

 倒れないよう思わず体に力を入れすぎてしまい、体が小刻みに震えだしてしまった。それを深呼吸で何とか誤魔化す。

 もう少しだから頑張れ私!

 式は滞りなく進んでいき神父様の言葉に促され、誓いの言葉をお互いに述べる時が来た。

 ああ……この時をどんなに待ち望んだことだろう。

 グランツ様の口から誓いの言葉が教会に響き渡ると、胸が高鳴った。

 式は終わっていないにもかかわらず、ニマニマしてしまいそうになるのをリリアーヌは必死に抑えた。