自国最強の騎士団長様は私が守ります。だって私、世界最強ですから!


 *

 鍛練場には多くの騎士達が整列した状態で集まっていた。そこへ騎士団長であるグランツ様が現れると、空気がピンッと張り詰め、緊張が漂った。そして、皆の視線は団長の後ろにいる私へと降り注がれる。

 すごく見られている……。

 一気に緊張が押し寄せてきたが、グランツ様を真似て背筋を伸ばす。

 すると、リリアーヌのその凛とした姿に騎士達は息を呑んだ。蜂蜜色の髪を高い位置で結い上げたポニーテールの髪に、青緑色の瞳が騎士達の胸を打つ。

「本日からこの騎士団でお世話になるリリアーヌ・サライヤスです。よろしくお願いします」