自国最強の騎士団長様は私が守ります。だって私、世界最強ですから!


 王太子殿下はそう言うと、リリアーヌの手を取り、それはそれはスムーズでスマートなエスコートでソファーに促してくれた。リリアーヌが座ったことを確認した王太子殿下は、向かいのソファーに腰を掛ける。

 うわー。

 王子様だ。

 整った顔に金髪碧眼だなんて完璧すぎる。

 ぽーっとその美しい顔を見つめていると、殿下がクスリと笑った。

「私の顔に何かついているかな?」

「あっ……申し訳ありません。あまりにも美しくて、見とれてしまいました」

 人の顔をこんなにじろじろ見てしまうなんて、はしたないと思われただろうか?

 謝りながら頭を下げるリリアーヌを見た殿下は、口元に手お当て声を出して笑い出した。

「クククっ……あはは。こっちのリリアーヌ嬢は可愛いね。あの鮮血姫とは随分と違う様子だ」

 かっ……可愛い?

 人前で剣を持ち、振り回すような私が?