自国最強の騎士団長様は私が守ります。だって私、世界最強ですから!




 結婚式が終わりリリアーヌはサラの手によって、体中をピカピカに磨かれていた。

「サラ、寝るのに化粧をするの?」

「今夜は初夜ですから、美しく見えるようにです。しかし、騎士団長様の激しさに化粧も落ちてしまうかもですが……」

 ふふふっ……とサラが笑った。

「激しさ……」

 カーッと顔に熱が集まっていく。

 私は子供では無いから、夜の知識はある程度ある。しかし経験していないことは良く分からない。殿方に任せれば良い、と言うサラの言葉を信じるしか無い。

「ではリリアーヌ様、良い夜を……」

 サラが頭を下げてから部屋を出て行った。

 ポツンと部屋に残されると、一気に不安が押し寄せる。

 一体何処でグランツ様を待てば良いのかしら?

 ベッドで……いやいや、これ見よがしすぎて無理だわ。じゃあ扉の前?待って……それも違う気がする。こんな事なら誰かに聞いておけば良かった。みんな初夜を何処で待っているの。

 しばらく部屋の中を右往左往していたリリアーヌの元に、グランツ様がやって来た。思わず部屋の隅に逃げてしまったリリアーヌは、ノックに対し返事をする。

「どうぞ……」