辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「こんな状態にある地はうちだけじゃないと思うんです。だってトルカ地方にあるクアトリー以外の領地も似たような感じですから。だから中央の皆さんにはこの国の辺境にも目を向けていただきたくて。もし私が妃になったら、まずこの問題を解決したいです」

「こんなに堂々と身内贔屓を語られたのは初めてだ」

 ランベールにしみじみと言われ、リティははっとした。

「ち、違うんです、そういうわけでは」

「能力をとても弱いものだと言ったり、妃になったら自領地の改善をしたいと言ったり、あなたは妃候補として不利になる話ばかりするんだな」

 勢いのまま話していたリティが縮こまり、しゅんと肩を落とす。