辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 なにを言われたかは完全に頭から抜け、安堵から道を尋ねる。

 しかしそこにいた三人の令嬢は、顔を見合わせてからくすくす笑っただけだった。

 その笑い方にあまり好意的なものを感じず、リティは微かに眉根を寄せる。

「もしかしてあなたたちも迷子なの?」

「そんなわけがないでしょ。田舎者が怪しいことをしようとするから見に来たのよ」

 リティはしっかり三秒考えた。

 そして、はっとする。

「私の話?」

「ほかに誰がいるのよ、花を咲かせるだけしか脳がない役立たずさん」

 どうやら彼女たちは明確な敵意を持っているようだと判断し、リティは足を一歩引いた。