辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 彼が次の候補者に声をかける前に、ほんの一瞬だけリティを気遣う表情を見せてくれたからだ。

(私じゃなくてもいいけど、殿下を一番幸せにしてくれる人が選ばれるといいな)

 最初はランベール本人よりも、正装の装飾が気になっていたリティだったが、今は純粋にランベールに興味を抱いていた。

 三百人のうち、妻になれるのはたったひとりだけ。

 リティの目的は、妃になって辺境の土地をより住みやすい場所にすることだ。

 ランベールならばリティのそんな願いを聞いてくれるような気がした。



 長い自己紹介が終わると、あとは自由時間だった。