辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「デルフィーヌ・マルグリット・ルビエでございます。今宵は殿下に拝謁でき、光栄です」

(デルフィーヌ……)

 どの候補者の紹介よりも集中しているのは、おそらくリティだけではなかった。

 最有力候補として知れ渡っているのか、どの令嬢も固唾を呑んでデルフィーヌの話を聞く。

 彼女はこれまでの誰よりも完璧に自分の魅力を語った。

 リティでさえ『デルフィーヌが妃に選ばれたほうがいいんじゃないかな?』と思ったほどだ。

 緩急をつけながら話をした後、デルフィーヌの蠱惑的な笑い声がする。

「わたくしが妖精より与えられた祝福は光です。その力をご覧に入れましょう」