辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

「それは頼もしい祝福だな。ありがとう」

 ランベールが言うと、自己紹介は次の候補者へと移った。

 先ほどの令嬢よりも緊張しているのか、たどたどしい名乗りになるも、彼女もまた自分を妻にした際の利点を素晴らしい話術で語った。

(ど、どうしよう……! こんな練習なんてしていないし、なにより私の能力なんて……)

 そうこうしているうちに、次々と紹介が行われる。

 ひとりあたりの時間は短いが、人数のせいでかなりの時間がかかった。

 ニナやエリーズの紹介も聞き、何人目の自己紹介か数えるのをやめた頃、張りのある堂々とした声がした。