落とした針の音さえ聞こえそうな静寂の中、最初の候補者は次第に普段の自分を取り戻したようで、自分を妻とする利点や他者にはない特徴、そして妃になってからのことを上手に話し始めた。
(もしかしてこれ、ここにいる全員分やるの? 三百人いるんだけど……?)
水を得た魚のように話し続けた令嬢は、最後にこう言った。
「わたくしは妖精より、大地の力を与えられました。荒れた土地を豊饒の地へ変え、あらゆる植物を育てることができます」
(私と同じ〝植物〟に関係する力なのに、そんなに違うものなのね。もし私がその能力だったら、もう少し父さんや兄さんたちの力になれたのに……)
(もしかしてこれ、ここにいる全員分やるの? 三百人いるんだけど……?)
水を得た魚のように話し続けた令嬢は、最後にこう言った。
「わたくしは妖精より、大地の力を与えられました。荒れた土地を豊饒の地へ変え、あらゆる植物を育てることができます」
(私と同じ〝植物〟に関係する力なのに、そんなに違うものなのね。もし私がその能力だったら、もう少し父さんや兄さんたちの力になれたのに……)

