「しかし、残念ながら私の妻はひとりしか選べない。願わくは、エモニエにとって最も素晴らしい妃を迎えたいところだが……」
そこで言葉が途切れると、リティの周りにいた候補者たちがざわりと戸惑いを示した。
「あなたの名前を聞かせてもらえないか?」
どうやらランベールが集まった候補者の中から、ひとりを指名したようだ。
「わ、わたくしはポートリン家の――」
緊張しきった震え声がリティの耳にも届く。
これだけ人が多くてもその小さな声が届いたのは、誰もが彼女の自己紹介に耳を傾けようと口を閉ざしていたからだろう。
そこで言葉が途切れると、リティの周りにいた候補者たちがざわりと戸惑いを示した。
「あなたの名前を聞かせてもらえないか?」
どうやらランベールが集まった候補者の中から、ひとりを指名したようだ。
「わ、わたくしはポートリン家の――」
緊張しきった震え声がリティの耳にも届く。
これだけ人が多くてもその小さな声が届いたのは、誰もが彼女の自己紹介に耳を傾けようと口を閉ざしていたからだろう。

