辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

(デルフィーヌ……こんな嫌な子がいるなんて。絶対仲良くなれそうにないわ。でもニナとエリーズとはうまくやれそう。それだけは救いかな)

 デルフィーヌの登場でお喋りどころではなくなったこともあり、リティは自分の荷物の整理を始めた。



 その夜、候補者たちが全員揃ったため、城の大広間にて顔合わせのパーティーが行われた。

(うわあ、すごい)

 集められた候補者は全部で三百人。

 贅の限りを尽くしたドレスを身に着けた令嬢たちが、右に左に品のいい笑い声をさざめかせながら動き回る。

 それはまるで、絵本で見た花畑の光景のようだった。