辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました


「よりによってルビエ家の子と同室なんて、ついてないよねぇ。私なんか絶対霞んじゃうよ」

 ニナがベッドにひっくり返りながら言ったのと同時に、扉をノックする音がした。

 一番扉に近かったエリーズが応えようとするも、それより早く扉が開く。

「わたくしもついていないわ。あなたのような候補者と同室なんて」

 入ってきた少女は、とげのある口調でニナに言い放った。

 そしてちらりとリティを見て鼻を鳴らす。

「あら、あなたが最後のひとりなの。辺境からはさぞ遠かったでしょうね」

 ニナたちが話していたデルフィーヌとは彼女のことだろう。