辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました

 興奮しているのか、ニナの瞳の色が花畑のように鮮やかな色を映し出す。

 神秘的なその変化を、リティは素直に美しいと感じた。

「話を聞くのもいいけど、今は荷物を置かなきゃ」

「あ! そうだね。リティのベッドはここだよ。私の隣!」

 唯一、荷物が置かれていないベッドはエリーズの対角線上にあった。

 ニナのベッドが隣ならば、彼女はエリーズと向かい合ったベッドを使うのだろう。

 リティは荷物を置き、ふんわりとした触り心地のシーツをなでてから、自身の向かいのベッドに視線を向けた。

「そこは誰のベッド?」

「デルフィーヌ。あのルビエ家のお嬢様だよ」